風にふかれて(目次)      白井啓治  

 三年ぐらい住んでもいいかと、ふらりと常世の国に迷い込んだ脚本家の白井啓治が「ふるさとの歴史・文化の再発見と創造を考える」をテーマに「ふるさと風の会」を創設して四年。

会報「ふるさと"風"」にその時に感じたことなどを毎回掲載してきました。ここに抜粋して紹介させていただきます。

2008.3:  先日のこと。突然主治医から「肩が凝りますか」と訊かれ、・・・

2008.4: 『草取りとの婆さんに 道を尋ねたら横をむかれた』

2008.5: 『疲れたら休めと野の花のいふ

2008.6:  『雑草だって 目守 ( まも ) れば花のきれい

2008.7:  『山躑躅( つつじ ) 目立たぬように目立ってござる』

2008.8: 『熱波に追われて 独りとぼとぼ風もとぼとぼ 雑木林』 『今日も行き暮れて鴉の一羽』

2008.10:『風の吹いて 秋の戸を叩く』

2008.11:『春の 生命 ( きぼう ) の土に埋めて秋の滅ぶ』

2008.12:『風が流れて幸せのおもう』

2009.1: 『月明かりが漆黒の闇を割って新しき年の来る』

2009.2: 『愉快人 愉快求めてぶらりぶらぶら』

2009.3: 『大きく恋の紡いで里娘の笑顔』

2009.4: 『もう桜 間抜けな四季が過ぎて行く』

2009.5: 『何だか心寂しい里の春』

2009.6: 『常世の国に風が吹いたら 常世の国の女が微笑んだ』

2009.7: 『真赤な紫陽花に心奪われて恋の降る里』

2009.8: 『もう若こうはない恋雨のいそぎ降れ

2009.9: 『はてさて今年も秋はやって来た

2009.10:『良いではないかよもやの歳でもと蟋蟀の声

2009.11:『冬の声は聞こえたか いやまだ秋の声

2009.12:『立ち止まれば風の居る 師走のやって来る

2010.1: 『わかれ道 足はみぎむき心はひだり

2010.2: 『わかれ道 どっち行く

2010.3: 『蕗の薹をきざみ 味噌汁に春の声

2010.4: 『梅一輪の香に夜を偸まれて

2010.5: 『戻り道のさがすなと春のてふてふ

2010.6花は散ってこその美しくありいかにあっても枯れることの美しくもなし

2010.7: 『五月雨は笹ゆりの香に染まり 老女逝く

2010.8: 『熱波に揺れて真紅に染めて百日紅 花かげにミューと鳴く

2010.9: 『熱波に枯れた雑草の抜いておる瘦せ男

 

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